大腸内視鏡検査が終わってホッとするのも束の間、翌日はいよいよ痔の手術です。
手術前日、隣のベッドから聞こえてくる唸り声にビビる
手術そのものはもちろん心配ですが、術後の痛みや排便のことを考えると恐怖でした。
それに加え、私の隣のベッドの人がこの日手術で、私が大腸内視鏡検査から戻ってきたときには既に部屋に戻っていて、その後ずっと「ウンウン」と辛そうに唸っていました。
その声を聞いて、
明日の私の姿だ・・・。
と、更に不安な気持ちになりました。
手術前
当日、手術の前に「肺塞栓症」の予防のために「圧迫ストッキング」を履きます。
それから看護師さんに術後に尿道カテーテルを使うかどうか聞かれます。
私は、おしりが痛いのに点滴の棒を引きずりながらトイレまで行くのはイヤだなと思い、尿道カテーテルを使うと答えました。
そして筋肉注射(かな?)をした後に腰椎麻酔をして、さあ、手術です。
この手術室に向かう前に、「私は手術なんてへっちゃら!」なんていう態度をとってはダメです。
同室の手術の先輩に助言をしていただいたのですが、この時は
「メチャ不安です~。怖いよう。(;ω;)シクシク」
みたいな弱々しい態度をとっていると看護師さんは
「大丈夫ですよ~。心配いりませんよ~」
と言って、「おまじない」をしてくれます。
いよいよ手術
いよいよ手術室に入ると、若い女医さんがいました。
私の手術の執刀医です。
でもその他に男性の医師や麻酔科の医師(こちらも男性)がいました。
「結局男性の医師がいるのだったら、男女問わずベテランの医師に手術してもらった方が良かった。」
などと、勝手なことを思いながら手術に入りました(;^_^A
手術の方法はあらかじめネットで調べておいたのと、病院からの説明があったのででそれほど抵抗はありませんでしたが、うつぶせに寝て、のびたカエルのような恰好をします(;^_^A
途中、何度か看護師さんや医師に声をかけられたのはうっすら覚えていますが、手術が終わって病室に戻るまではほとんど意識はありませんでした。
地獄の痛さの始まり
病室に戻ってしばらくするとおしりがだんだん痛くなりました。
錠剤の痛み止めを飲んでしばらくは我慢していましたが、夜になると痛さで眠れません。
見回りに来た看護師さんが痛み止めの注射をしてくれましたが、それでも痛さは治まりません。
今考えてみると、たぶん痛み止めは効いていたのだけど、その痛みが想像を遥かに超えていたのだと思います。
肛門から火を噴いているような(^^;;、ジンジン、ヒリヒリと、擦り傷に塩をすり込まれたようなとても酷い痛さでした。
一晩中痛さに苦しみましたが、翌日の昼頃になるとだいぶ治まってきました。
丁度その頃、同室の新人2人が手術から戻ってきました。(毎日、午前・午後と手術があります。)
この2人は痛さにそれ程苦しんでいる様子はありませんでした。
痔の種類によって痛さが違うのかもしれないと思い、後日二人に聞いてみたら、一人は痔瘻でもう一人は痔核でした。
この痛さの差は何からきているのでしょうね。
やっぱり執刀医の経験の差でしょうか?(T_T)
大部屋で良かった!
同室の5人の年齢は20代から79歳までと年齢幅がありましたが、手術から2日経つと隣の人と話をするようになり、3日もすると部屋のみんなとワイワイと話をするようになりました。
私は意外と内弁慶で、初めての人と話をするのは苦手でしたが、ここでは皆さんと仲良くなれました。
この時、改めて個室にしなくて良かったと思いました。
もし個室だったら一人で痛さと戦いながら、きっと、暗く惨めな気持ちになって泣いていたと思います(;´Д`)
(続く…。)
「おしりの話 ① 60歳で痔の手術をする決心~病院選びの条件・女医・予約~」
「おしりの話 ② 「うんちの硬さは歯磨き粉くらい」「排便時間は2分」て、知ってました?」
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