無事に手術が終わり、次の恐怖は排便です。
時には大出血がおきることもあるそうです。
痔の手術後の最初の排便
手術後2日目に最初の排便がありました。
排便時の痛さと出血のことを想像するだけで不安でたまりませんでしたが、実際は痛み止めを飲んでいたため痛さは思ったほどではありませんでした。
しかし「出血」はありました。
心配なので看護師さんを呼んで便の状態を見てもらいましたが、「この程度の出血ならば心配ない」と言われてホッとしました。
この病院ではトイレに行くときに、特に排便のときには必ず「フロートレー」という洗面器に穴が空いたようなものを持って行き、そこにお湯を入れて座浴をします。そして肛門を開いたり閉じたりするように意識して排便をします。
慣れるまでは「フロートレー」の中で排便をすることに抵抗がありましたが、慣れてくると座浴によっておしりの痛さが和らぎ排便もスムーズにできるので手放せなくなりました。
また便の状態を見ることができるのも良い点です。
フロートレーについては排便の時を含めて、それ以外でも、1日に4~6回は使用するように言われます。
友人(痔の手術の先輩)にその話をすると、友人の入院した病院では「フロートレー」を使っていなかったそうです。(「フロートレー」というものが一般的でないのかもしれません。)
手術後の入浴
さて手術後二日目からお風呂に入れます。
お風呂の数は12もあって、一人が出る毎に係の人が湯船と洗い場を洗ってくれて、足ふきマットも新しいものに替えてくれます。
洗面所も広く、4~5人分の椅子があるところが2箇所あり、ゆっくり髪の毛を乾かすことが出来ました。
これは髪の毛の長かった私にとって有難かったです。
初日のお風呂の時は、怖くて患部を触ることができず、シャワーで流すだけにしました。
恐がり屋の私は、しばらくはそんな状態が続いていましたが、同室の20代の女性は「私なんて、普通にゴシゴシ洗ってますよ。全然痛くないし!」などと言っていて、若い人は度胸があるなと思いました。
考えてみれば、何かあっても病院の中ですからね(^◇^;)
入院中の生活
病院からいただいたパンフレットの最後に、手術後1日目から8日目まで、毎日24時間の記録を付けるページがあります。
排便の回数と量
(微・小・中・大)
便の固さ
(1~4までの4段階)
痛みの強さと鎮痛剤を飲んだ時間
(0~5までの6段階)
飲水量 飲んだ量と時間
(薬を飲むときに飲んだお水と、食事の時のお茶以外に飲んだお水の量を記録する。1日に500mlのペットボトル3本が目標。)
座浴の時間と回数
(一日に4~6回はするように指導される)
私は真面目なので(^^;、本当に細かく書いてありました。
それによると1日1.5ℓのお水を飲むのが目標でしたが、後半は2ℓ以上のお水を飲んでいました。
座浴も面倒なのに1日6回やっている日が多かったです。
患部の痛さも2日目からはちょっと辛い程度になっていて、痛み止めの薬を飲む回数も減っていました。
「肛門説明会」と「食物繊維教室」
また毎週火曜日に「肛門説明会」が、毎月第2・4水曜日には「食物繊維教室」がありました。
ここでは個人的な質問も受け付けてもらえ、その場で回答してくれます。
「肛門説明会」での説明で、
「診察時に少しでも疑問に感じるところがあった場合は大腸内視鏡検査を勧め、「絶対に見逃さない」というプライドを持って診察と検査をしている」
と言った医師の言葉が印象的でした。
この「肛門説明会」には沢山の(何十人も)の患者さんが参加され、質疑応答も活発でその関心度の高さに驚きました。
「食物繊維教室」では2人の栄養士さんがハンドアウトを配ってお話をしてくれました。
個人的な食事の悩み事や食物繊維の摂取方法なども詳しく説明してくれました。
当時の資料を改めて確認していたら、食後のデザートとして、
※ヨーグルト+キナコ30g(ハチミツ)
のメモが書いてありました。
きな粉やハチミツにはオリゴ糖が含まれていて、オリゴ糖は消化吸収されずに腸まで届くのだそうです。
でも取りすぎるとお腹が緩くなるそうですので、注意です。
もうすっかり忘れていました。
ヨーグルトにキナコ
よし、また今日から食べよう!
こんな感じで、入院中に色々勉強させていただきました(;^_^A
(続く…。)
「おしりの話 ① 60歳で痔の手術をする決心~病院選びの条件・入院・予約~」
「おしりの話 ② 「うんちの硬さは歯磨き粉くらい」「排便時間は2分」て、知ってました?」
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