退院が決まると、最後の夜には祝膳が出ます。
入院の日からずっとこの祝膳を食べられるのを待っていました。
病院側の、この配慮には感謝です。
入院費用と高額療養費制度
外来の時に入院費についての説明があります。
10日間の入院の場合3割負担で約13万円。(2019年時)
支払いは現金のみでカード払いは出来ないということでした。
私は娘の助言であらかじめ高額療養費制度の申請をして健康保険組合から「限度額適用認定証」を発行していただいたので、自己負担額はとても少なくすみました。
その上、退院後には保険会社2社からそれぞれ入院・手術代が出たので、申し訳ないくらいでした。
退院後のまさかの出血
退院の当日には院長先生が直接診察をしてくださいます。
「排便コントロールさえちゃんと出来れば、再発はしません。」
と言っていただき、安心しました。
その後は、退院後3日目とその翌週の2回の診察で問題がなければ通院はここで終わります。
私の場合は、その1ヶ月後にまた診察を受けることになりました。(排便コントロールがうまくいかず軟便剤を飲んでいたため)
ところが、2回目の診察から2週間後の夜、排便がうまくいかず、かなりの出血がありました。
「何か変わったことがあったら何時でも電話をするように」と言われていましたので、夜の9時過ぎでしたが電話をして医師に出血の量や便の固さを説明すると、
「今から来られるなら来てもいいし、明日の朝でも大丈夫そうなら明日の朝、来てください。」
と言われました。
時間は夜の9時過ぎ。病院まではタクシーでも40~50分かかります。
悩みましたが翌朝診察していただくことにしました。
念の為に、出血の状態を見てもらうためにiPhoneで写真を撮っていきました。
翌朝、診察していただくと、出血は止まっていて心配ないとのことでしたが、念のためにまた2週間後に診察をしていただくことになりました。
写真も見ていただきましたが、
「あ、これなら 5cc くらいですね。問題ありません。」
と言われ、
「え、でもボタボタと沢山出たので 5cc ぽっちじゃないと思います。」
「いや、大丈夫。5cc くらいです。それに沢山出血した後は肛門の中を拭くと血が付くのですが、今回は殆ど付かなかったです。」
と、拭いた紙を見せて説明してくれたので、納得しました。
5cc というと、計量スプーン小さじ1杯です。少ない(;^_^A
それっぽっちの出血でビビッていたのかと、ちょっと恥ずかしくなりました。
それ以降、傷は順調に治りましたが排便コントロールがうまくいかず、軟便剤をもらうために病院に通いました。
そのうちに新型コロナウィルスが流行りだしたので、通院は止めて今に至ります。
現在のおしりの状態とまとめ
現在は軟便剤を飲まなくても大丈夫ですが、食物繊維を十分とっていても精神的なことで「排便コントロール」はうまくいかなくなるので、軟便剤を飲まずに「練り歯磨き粉くらいの硬さ」を維持するのはとっても難しいです。
60歳になって勇気を振り絞って痔の手術をして、排便コントロールと食事が大切だということを、今更ですが強く実感しました。
そして「手術をして良かったか」と問われれば、勿論「良かった」と答えます。
また万一再発して再度手術を受けた方が良いと言われた場合は、絶対に手術を受けます。
手術後の痛さなんてへっちゃらです。痛さに苦しんだのはたった1日ですから。
病院に初めて行った日に驚いたのは、若い方が診察に来ていらっしゃったこと。
入院中にも10代、20代と思われる方たちを何人も見かけました。
彼らの判断は正解だと思います。
私も、何十年も悩んでいた時間を考えると、もっと早く手術をすれば良かったと思いました。
コメント